【名匠 入来玄彩 本場大島紬】純泥染め(d-42)



「大島紬着物」
1300年もの歴史ある絹織物の大島紬です。
奄美大島と鹿児島市で手作業の30以上もの工程を経て作られる大島。
そしてその中で特に有名な技法が泥染めです。
糸をテーチ木(車輪梅)と呼ばれる植物染料で染め、次に奄美大島の泥で染めます。これを数回繰り返す事によりテーチのタンニンと泥の鉄分が反応して大島特有の艶と柔らかな風合いになります。
その糸を用いて絣柄を織り出していくのですが繊細な柄行には糸染めの工程に10ヶ月以上かかる物もあるといいます。
この丹念な手仕事によって生まれる着物は丈夫で皺になりにくい、汚れにくい、燃えにくい、虫が付きにくい、日焼けしにくいと長所が多く世代を超えて受け継がれていきます。
鳥の濡れ羽とも称される艶やかな黒色は時代を超えて日本国民に愛されてきた絹織物です。