伝統工芸士中島清志作 本場越後上布(d-06)



「麻織物、生成り、古代越後上布、夏着物」
麻織物の最高峰、越後上布、中島清志さんの作品です。
越後上布の軽さと透け感は糸の細さによるもの。
麻を乾燥させ爪で裂き、口に含みながら撚りつないでいく作業は熟練の技を必要とし、また一反分の糸を作るのに1ヶ月以上もかかるといいます。これにより均一な極細い糸が出来上がります。
そして糸を染め、昔ながらの地機で織り上げるのですが全て手作業による仕事のためこれにも3ヶ月以上かかります。
そして最後に織りあがった着物を雪晒しするのが特徴です。これにより発色が良くなり光沢のある柔らかな風合いの生地に仕上がります。
着心地はサラッと爽やかに夏の猛暑にも心地の良い、夏の着物として最適な風合いです。
上質の麻布を意味する上布の名を与えられた越後上布、数限られた職人によって半年でわずか一反しか生産できない匠の技が織り込まれた最高の麻着物です。